編年百姓一揆史料集成

『編年百姓一揆史料集成』は、天正から慶応までの287年間にわたる全国の百姓一揆・村方騒動・小作騒動・都市騒擾・国訴関係の史料を収録した書籍群です。

一揆の原理 (ちくま学芸文庫 コ 44-1)
呉座 勇一 (著)
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『編年百姓一揆史料集成』とは

『編年百姓一揆史料集成』は、村方騒動や国訴、都市騒擾などを含む、全国各地の百姓一揆に関する史料を年代順に取りまとめたものです。小田原落城による豊臣秀吉の天下統一と徳川家康の関東移封があった天正18年（1590）から、江戸幕府第15代将軍・徳川慶喜が大政奉還した慶応３年（1867）まで、287年間にわたる史料を収録することを編集方針としています。

編年 百姓一揆史料集成19
編者青木 虹二 ISBN978-4380975042 出版社三一書房 発売日1997/7/1
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初版は昭和54年（1979）、『百姓一揆の年次的研究』など百姓一揆関連の業績で知られる青木虹二氏を編集代表として、三一書房から出版されています。途中で青木虹二氏が亡くなったため、以後は国士舘大学の保坂智氏が編集作業を引き継ぎ、現在までに第１巻から第19巻まで刊行済みです。

『編年百姓一揆史料集成』の内容

『編年百姓一揆史料集成』の各項目は、最初に一揆や騒擾の発生時期とその概要を綱文に掲げ、その後に具体的な史料の内容や引用元について記す構成となっています。

たとえば、慶長13年（1608）に発生した「山代慶長一揆」であれば、次のようになります。

*　上記は『編年百姓一揆史料集成』（青木虹二編　三一書房、1979年）52ページから一部を引用したものである。

『編年百姓一揆史料集成』各巻の収録年代

『編年百姓一揆史料集成』既刊19巻それぞれの収録年代は、次の表のとおりとなっています。

『編年百姓一揆史料集成』を所蔵する公立図書館

『編年百姓一揆史料集成』各巻の定価は税抜きで23,000円から17,000円、ページ数は500から700ページほどで、既刊をセットで揃えようとすれば40万円近い予算が必要となります。本格的に研究者を志すのであればともかく、一般には閲覧が可能な公共図書館を利用するのが現実的です。

以下は『編年百姓一揆史料集成』を所蔵する近畿地方の公立図書館のリストです（ただし、大学図書館は含まれていません）。
図書館によっては閉架書庫に収蔵されており司書を通じて出納依頼をしなければならない場合、禁帯出扱いで図書館外への貸出が受けられない場合、限られた巻数しか所蔵していない場合がありますのでご注意ください。