参考文献が見つからないときには

滋賀県立図書館 書誌
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百姓一揆や義民について理解を深めるための資料を探す方法にはさまざまなものがあります。手頃な参考文献が見つからない場合には、次のような方法をご検討ください。

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最初から資料を探す場合

このウェブサイト内から探す

このウェブサイトでは、各ページの内容を取りまとめるに当たって参考とした書籍を、次の要領で「参考文献」の項目に記載しています。
見たい書籍の名称がわかった場合は、「書籍の名称がすでに特定されている場合」の項目に進んでください。

『編年百姓一揆史料集成』 第1巻青木虹二編 三一書房1979年
本のタイトル       巻号  著者・編者 出版社  発行年

関連する別の百姓一揆や義民について知りたい場合には、次のまとめページを参照してください。

1. 人名から探すのであれば「義民人名辞典」のページ

義民人名辞典
このウェブサイトで紹介している義民について、五十音順で簡単に解説しているページへのリンクです。 リストに名前が見当たらな...

2. 一揆や事件の名称から探すのであれば「事項別索引」のページ

事項別索引
歴史的な出来事に関連したページを探すためのリンク集です。 できるだけ一般的な呼称を用いましたが、同じ出来事について別の呼...

3. 発生年代から探すのであれば「百姓一揆義民年表」のページ

百姓一揆義民年表
近世を中心とした歴史的に重要な出来事、百姓一揆やその顛末を記載した年表です。 をクリックすると該当する事件を扱ったページ...

4. 場所(地図)から探すのであれば「義民伝承地図」のページ

義民伝承地図
このウェブサイトで採り上げている全国各地の義民遺跡がプロットされています。 青いピンをクリックすると、その場所の名称とリ...

ほかに4. キーワードから探すのであれば「全文検索」を利用する方法もあります。

事典や年表から探す

百姓一揆や義民についてまとめられた優れた事典や年表があります。これらの専門分野の事典や年表からは、典拠となる書籍や史料の名称、引用したページ数などの多くの情報を得ることが可能です。それぞれの書籍の中で実際にどのように記載されているのかは、以下に掲げる各ページをご覧ください。

1. 青木虹二『百姓一揆総合年表

百姓一揆総合年表
『百姓一揆総合年表』は、天正18年(1590)から明治10年(1877)までの期間に全国各地で発生した百姓一揆・都市騒擾...

2. 保坂智編『近世義民年表

近世義民年表
『近世義民年表』は、近世の百姓一揆などで活躍した物語や伝承を有し、顕彰活動が行われている「義民」に焦点を当てて年表化する...

3. 深谷克己監修『百姓一揆事典

百姓一揆事典
『百姓一揆事典』は、1590年から1878年までの、百姓一揆を中心にした民衆運動の内容や関係人物、関係史料などについて、...

4. 青木虹二編、保坂智補編『編年百姓一揆史料集成

編年百姓一揆史料集成
『編年百姓一揆史料集成』は、天正から慶応までの287年間にわたる全国の百姓一揆・村方騒動・小作騒動・都市騒擾・国訴関係の...

5. 保坂智編『百姓一揆研究文献総目録』

明治11年(1878)から平成8年(1996)までの間に書籍(自治体史は除く)・雑誌・新聞に登場した百姓一揆(村方騒動や国訴を含む)に関する論文や紹介記事などを編年形式で網羅した目録。巻末に著者名索引が付く。

専門的なデータベースから探す

学術関連の書籍や論文に特化したデータベース

の中には、インターネットを通じて比較的自由にアクセスできるものがあります。これらのデータベースを使って人名や件名などをキーワードに検索をすれば、より詳細な内容が掲載された書籍や論文を特定したり、場合によっては全文を閲覧・ダウンロードできる可能性があります。

ciniiCiNii(サイニィ)
国立情報学研究所のデータベース。フリーワード検索のほか、人物・団体名など詳細条件で検索したり、論文、本などの種類で結果の絞り込みができる。
jstageJ-STAGE
国立研究開発法人科学技術振興機構が運営する電子ジャーナルの無料公開システム。フリーワード又は詳細条件で学会誌を検索しpdfを閲覧することができる。
ndl国立国会図書館サーチ
国立国会図書館の検索サイト。フリーワード又は詳細条件で図書、雑誌、論文、電子書籍などを検索し、一部はパソコンで閲覧が可能。デジタル資料の全文検索機能を備える。
googlebooksGoogle ブックス
書籍をスキャンして全文を登録した世界最大級のインデックス。検索結果にはキーワードが登場した箇所の本文の抜粋、ページ数、書誌情報などが含まれる。
googlescholargoogle scholar
さまざまな学術文献を簡単に検索できるgoogleの検索サイト。検索結果には本文の抜粋や関連記事のリンクなどが含まれ、pdfをダウンロードできる場合がある。

図書館のレファレンスデスクに依頼する

比較的規模の大きな図書館には、通常の貸出受付の窓口のほかに、レファレンスデスクが開設されていることがあります。このようなレファレンスデスクでは、利用者の求めに応じて、司書が適切な文献や論文などを調査・回答するサービスを行っています。

大阪府立図書館の例
図書館内のカウンターで対面での調査相談を受け付けるほか、「e-レファレンス」としてネットで質問し、電子メールで回答するサービスも実施している。

また、全国の図書館で対応した過去のレファレンス事例そのものにも、文献や論文の名称・掲載箇所などの貴重な情報が含まれていることが多く、参考になります。

レファレンス協同データベースの例
国立国会図書館が全国の図書館等と提携し、過去に対応したレファレンス(調べものの相談)事例をデータベース化してインターネット上で提供している。
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書籍の名称がすでに特定されている場合

自費で購入する

このウェブサイト中の「参考文献」に掲げた書籍について、Amazonアソシエイトのリンクがある場合、品切れ等がなければリンク先から直接注文することが可能です。

リンクがない場合には、おおむね次のように本のタイトル・著者・出版社等の書誌情報を記載していますので、近くの書店で新規注文又は取置依頼をしてください。

『編年百姓一揆史料集成』 第1巻青木虹二編 三一書房1979年
本のタイトル       巻号  著者・編者 出版社  発行年

当サイトで紹介している参考文献は、出版年代がかなり古いものも多く、Amazonのサイトからは入手できない場合があります。この場合は、「日本の古本屋」から検索すれば、全国の古書店の在庫が見つかる可能性があります。

日本の古本屋「日本の古本屋」の例
全国古書籍商組合連合会傘下の古本屋の在庫状況を書名や著者名などから検索できる。

なお、参考文献にはできるだけ入手が容易な出版社発行の刊本を掲げるようにしていますが、初出は各大学の紀要論文、学位論文、『日本歴史』『地方史研究』などの専門誌に掲載の論文であることも少なくはありませんので、「国立国会図書館サーチ」の項目も参照してください。

住所地の図書館で借りる

書店にない書籍であっても、お住まいの地域(又は通勤・通学している地域)の図書館に蔵書があれば借りられます。

通常、それぞれの図書館では、本のタイトル・著者名・シリーズ名・出版社・ISBNコードなどから、インターネットを通じて蔵書の有無を検索可能な「蔵書検索」(OPAC)システムを提供していますので、さきほどの「参考文献」欄の書誌情報をもとに検索してください。

京都市図書館の例
トップページの「蔵書かんたん検索」にタイトルなど任意のキーワードを入力すると検索結果が表示される。

住所地の図書館に本のリクエストをする

お住まいの地域の図書館に現時点では蔵書がない場合であっても、「本のリクエスト申込み」をすることによって、図書館が公費で購入し、蔵書として受け入れてくれることがあります。

ただし、公立図書館の場合、選定委員会に諮って購入可否を決定の上、自治体内の書店組合を通じて購入するケースが多く、リクエストをすれば無条件で購入してくれるわけではありません。

京都市図書館の例
「予約・リクエスト申込書」にタイトル・著者名・出版社名など必要事項を記入の上、カウンターに提出しておくと、蔵書購入の検討対象となる。

遠くにある大きな図書館で借りる、又は閲覧する

都道府県レベルの図書館であれば、その都道府県内すべての市町村の図書館や大学附属図書館の蔵書を横断検索できるシステムを導入しています。

インターネットで事前に蔵書を確認の上、当該図書館で借りるか、又は閲覧します。なお、貸出のサービスはその自治体の住民や通勤・通学者のみに限定されていることもあります。

京都府立図書館の例
「京都府図書館総合目録」にタイトルなど任意のキーワードを入力すると、府内のどの図書館に蔵書があるのかがわかる。

また、対象を広げて他の都道府県や政令指定都市の図書館まで検索するのであれば、「国立国会図書館サーチ」を使うと便利です。

国立国会図書館の例
「国立国会図書館サーチ」にタイトルなど任意のキーワードを入力して検索すると、画面右側に蔵書のある図書館のリンクが表示される。

もしも市区町村レベルの図書館から検索したい場合には、民間の図書館情報検索サイト「カーリル」(又は「カーリルローカル」)を利用すると便利です。

カーリル「カーリル」の例
検索窓に任意の単語を入力して「さがす」をクリックすると、候補の書籍がサムネイル表示される。個別の書籍を選択して「現在位置から探す」をクリックすると、近くの図書館の在庫状況が表示される。

相互貸借制度を利用する

他の図書館に蔵書があることがはっきりしていれば、図書館同士で蔵書の貸し借りをする「相互貸借制度」を用いて、近くの図書館に対象書籍を取り寄せることができる場合があります。

その際、相手方図書館との間の往復分の送料は、依頼者が支払うケースが多いようです。

京都府立図書館の例
「利用登録をされている図書館にお探しの図書等がない場合」として、府内の図書館の蔵書を普段利用している図書館に取り寄せることができる旨を明示している。

デジタル化資料送信サービスを利用する

国立国会図書館では膨大な書籍をデジタル化しています。事前登録をしておけば、このうち入手困難な資料を個人向けにインターネット送信する「デジタル化資料送信サービス」事前登録が必要)を利用することができます。

なお、すでに著作権の保護期間が切れた書籍などは、「国会図書館デジタルコレクション」のページから閲覧と一部ダウンロードが可能です。

国立国会図書館の例
「国会図書館デジタルコレクション」のサイトで「図書館・個人送信資料」にチェックしてタイトルなどを検索すると、その図書のデジタル化したデータを閲覧できる。